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松田優作『ヨコハマBJブルース』&杉本美樹『0課の女・赤い手錠(ワッパ)』 [日付のある映画日誌1979-81]

30年遅れの映画日誌。三年目。 映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代に。

1981年5月18日月曜 曇り
 工藤栄一監督・丸山昇一脚本・松田優作主演『ヨコハマBJブルース』

 野田幸男監督・杉本美樹主演『0課の女・赤い手錠(ワッパ)』
 宇都宮


 宇都宮の映画館までわざわざ行ったのではなく、宇都宮の友人を訪ねたさいのロスタイムに映画館に入ったのであった。


 二本とも、すっかりカルト・フィルムになってしまった。

 初代「ゼロ課の女」は74年の作品。あの頃の東映プログラムは洩らさず観ていたはずなのに、なぜ見逃したのか、理由はとんと思いつかない。懐かしいような不思議な感情にとらわれた。

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 しかし作品そのものは、杉本美樹が出ているという他、まったくヒデーもんだ。良識の欠如は、東映二本立て路線の「B面」番組の基調だからいいとしても、
リンチ・シーンのえげつなさには吐き気がした。明らかに「連合赤軍事件」の兄弟殺しをなぞっていることがわかるだけに余計おぞましかった。

 『BJブルース』は、優作の異色作になるようだ。「遊戯」シリーズとはあまりに違う軟弱イメージに戸惑ったけれど、こちらのほうが素顔に近いのだろう。丸山脚本のとぼけたハードボイルド・タッチともどもなかなかのダンディズムだな。

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