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クインの悪デコ役が圧巻だった [日付のある映画日誌1982]

 
 1982年9月12日日曜
 バリー・シアー『110番街交差点』
 自宅。またまたテレビ放映のお世話になってしまった。まあ、オリジナル合わせての三回目だから我慢しよう。

  70年代をとおしてのクライム映画の傑作。
だけど吹き替えじゃ、黒人マフィアのボスが「俺はMatherfuckerのジョンソンだ」(ムザーフッカーと しか聞こえなかった)だと唾を散らして凄むシーン(壁にはマルコムXのポートレート)はダイナシだし、ボビー・ウーマックのタイトル・ソングも流れてこな い。
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 画像はウォーリー・フェリスの原作本のカバー。角川文庫。

 ハーレムの賭場を襲って現金を強奪した三人組。利権を荒らされたイタリア系マフィアとその下請けの黒人ギャングが壮絶な追い込みをかける。そこにアンソニー・クインの悪徳刑事がエサを求めて喰いこんでくる。
 人種差別全開・裏金パクリ放題の悪デコを製作兼任のクインが快演。真面目一徹の黒人刑事(ヤッフェ・コットー)とのコンビも定石ながら、ラストで泣かせる。悪デコが正義に目覚めかけたとき、マフィア側は用済みになった老刑事をあっさりヒットマンの標的にしてしまうのだ。
 実録ドキュメント路線のタッチは同時期の東映やくざ映画と共通するが、鮮烈さでははるかにこちらが勝る。
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