SSブログ

ガッサン・カナファーニ『太陽の男たち』 [日付のある映画日誌1985]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1985年9月14日土曜 曇り
 タウフィーク・サーレフ監督・脚本『太陽の男たち』
 原作ガッサン・カナファーニ
 御茶ノ水 日仏会館ホール
11.jpg



8523.jpg

 トラックの給水タンクの中に潜んで密入国をくわだてる三人の男。
 太陽に焼かれる地獄の釜。
 これは一つのシンボリックな寓話だ。
 地球の上をヴィザもなく彷徨う難民の運命の物語は、今日も変わることなく続いている。

 1972年にテロによって殺されたパレスティナ人作家カナファーニの存在そのものが、二十世紀後半という時代を象徴していただろう。
 当時、来日したパレスティナの詩人マフムード・ダルウィーシュが雄弁に語ったとおり――

8532g.jpg
 『現代アラブ文学選』1974創樹社には、カナファーニの代表作「ハイファに戻って」、評論「占領下パレスティナにおける抵抗文学」、ダルウィーシュの詩「パレスティナの恋人」などが収録されている。

8532f.jpg8532e.jpg


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。