SSブログ

ジョン・ウェイン 『アラモ』  [西部劇・夢のかけら]

 ジョン・ウェイン製作・監督・主演 『アラモ』 60年製作 公開
 1961年に観た。
alamo.jpgw05a.jpg

 前宣伝はともかく、スケールが大きいだけの駄作、壮大愚劣な失敗作などと、世評は芳しくなかった。
 ただ個人的には、ベストテンの次点にくるくらい気に入っていた。

 西部劇開眼の後、製作段階のニュースから追っかけて、待ちかねて本編を観るといった体験は初めて。
 その点のヒイキメはあったろう。
 単純に、リチャード・ウイドマークのジム・ボウイーを観たい。
 それにプラスしてついてきた娯楽映画の要素いっぱいに感動した。
 今でも、そんなに悪くないと思っている。
w05c.jpgw05d.jpg

 まずディミトリ・ティオムキンの音楽だ。
 メインテーマ「グリーン・リーヴズ・オブ・サマー」、
フランキー・アヴァロンの歌う「テネシー・ベイブ」、
マーティ・ロビンスの「アラモの歌」(これは劇中に出てこない)、
そして「皆殺しの歌」のトランペット。
w05b.jpgw05e.jpg

 活劇映画に添えられるロマンスと音楽。
 それらを支えるスタッフ&キャストのチームプレイ。
 その最良のものをジョン・ウェインは『リオ・ブラボー』の製作現場から学んで、そのまま引き継いだのだろう。
 そんな気がする。

 これが、アメリカの領土拡張・侵略帝国主義を正当化した独善的なイデオロギー映画だ、と判断するチエはまだついていなかったか。

 まあ智恵はついても、フィルムの残像は色褪せない。そして決戦前夜に静かに流れる「グリーン・リーヴズ・オブ・サマー」のコーラスも。

 この映画で、すっかりウイドマーク・ファンになった。
 雑誌の切り抜き(『スクリーン』と『映画の友』)は、今でも残してある。
rw01.jpgrw02.jpg

rw03.jpgrw04.jpg

rw07.jpgrw11.jpg

rw06.jpgこの写真は『ワーロック』のものだろう。


nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。