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キング・ヴィダー『白昼の決闘』 [西部劇・夢のかけら]

 キング・ヴィダー『白昼の決闘』 46年製作 リヴァイヴァル
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 「決闘」と名がつけば、何でも観に行った。
 観て後悔したのは、これが最初で最後(?)か。
 こんなに後味の悪い映画は、何十年たっても忘れられない。
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 混血娘に扮したジェニファー・ジョーンズの美しさ。
 最高の「ハリウッド製インディアン」だ。
 あとは、落日を背景にした人物シルエットの多用。
 セルズニック映画だから『風と共に去りぬ』の夢よもう一度だったんだろう。とはいえ、多用しすぎて有り難みも薄れた。
 その後、グレゴリー・ペックは何を観ても、この映画の陰険卑劣なイメージが重なってきて困った。
 
 高校生の頃。
 伏見桃山の大手筋には、映画館がまだ三軒ほどあった。
 駅前のパチンコ屋の二階に、ポルノ専門と邦画専門。
 これを観たのは、大手筋を西におりたもう一軒の、家に近いほうの小屋。裏町人生そのものみたいな路地の奥に広い敷地がひらけていて、その一角にあった廃品倉庫のような映画館だ。
 邦画洋画の区別なくかかっていた。菅原文太の「まむしの兄弟」シリーズとか、やくざモノをけっこう観た記憶もあるので、70年代なかばくらいまでは、稼働していたのだろう。

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