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アンソニー・マン『ウィンチェスター銃'73』  [西部劇・夢のかけら]

 アンソニー・マン『ウィンチェスター銃'73』 50年製作 リヴァイヴァル
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 ジェイムズ・スチュアートは西部劇には似合わない。
 と思っているせいか、主役の印象はごくごく薄い。

 思い出すのは敵役ダン・デュリエのことばかり。
 「ダン・デュリエの悪漢が圧巻で……」という双葉十三郎のダジャレを忘れられないこともあり。
 なんといっても死に様がカッコよかった。
 撃たれてよろめく足の動き、抜いた拳銃をかまえる力がなくて足元に数発撃ちこんでから、ばったりと倒れる。
 このダン様のダンディズム!
 『駅馬車』のトム・タイラーの死にっぷりは演出の効果だろう。
 こっちは正味、役者の心意気だ。

 あとは、売れる前のロック・ハドスンがツケ鼻のメイクでインディアンの酋長役をやっている場面とか。
 まあ、主役はライフルの名銃、という映画だから。
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