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ジョージ・A・ロメロ『死霊のえじき』 [30年遅れの映画日誌1986]

 ジョージ・A・ロメロ『死霊のえじき』

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 1986年5月7日水曜 晴れ 新宿
 リヴィング・デッド三部作の完結篇。
 破滅後の世界、ザ・デイ・アフターの物語。
 しかし『ゾンビ ドーン・オブ・ザ・デッドには濃厚だったロメロ独自の終末観がかなり生硬なまま迫ってくる。
 煮詰まりすぎちまったかロメロ。
 ホラーの職人というより、観念過多の作家であることは確かだ。

 むしろ、これは、トム・サヴィーニの特殊メイクが頂点をきわめた作品とみたほうがいいか。
 映画史上最凶最高。誇張でも何でもなく断言できる。

 ゾンビが人間を襲い、引きちぎり、引きむしり、喰いまくるモブシーンの連続。
 観念的な文明批評に傾きかけていた作品世界が、クライマックスにいたってスプラッタの饗宴に爆裂する。
 この物凄さを凌駕した映像にはいまだ出会ったことがない。

 資料画像は多数あるけれど……。
 まあ、気が向いたら、そのうちアップしてみよう。


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