眼のなかをドラッグ・ウォーが彷徨う [映画VIDEO日誌2017]
史上最低の大統領は? [映画VIDEO日誌2017]
2018.01.08
暴露本『炎と怒り』、発売即「売り切れ店続出」のニュースには笑ってしまった。
史上最低の大統領とは、教科書的な理解では、29代のハーディングだった。スキャンダルにまみれ、任期二年あまりで、「食あたり」で死んだ人物。
40代のレーガンは、カリフォルニアの知事時代から、反戦歌で「キュー・クラックス・クランの親玉」と唄われていた。
43代のブッシュも、在任中から「最低大統領」の誉れ高かったわけだが……。
どれもこれも、45代の現職には「敵わない」もようだ。
これほどネガティヴな「ニュース種」に取りあげられながら、権力をキープしているキャラクターは「絶無」なのだ。
感心していて良いものやら悪いものやら……。
『炎と怒り』のテレビ報道で、最も笑えたのは、当選が決まった瞬間にトランプが見せた「ホラー映画の観客みたいな」恐怖に凍りついた顔つき、というクダリだ。ただ有名になりたいだけで、当選など夢にも思っていなかった男がショック状態におちいった、というわけ。
ホントかどうかは別にして、じつに面白い。
この顔は、「あんな男が当選するわけがない」と予想していた不支持者の驚きと失望の、そのままの陰画のようであった。
かくて、カレは、安物ホラー映画の筋書きで世界を日々、修復不能に壊しつつある。
暴露本『炎と怒り』、発売即「売り切れ店続出」のニュースには笑ってしまった。
史上最低の大統領とは、教科書的な理解では、29代のハーディングだった。スキャンダルにまみれ、任期二年あまりで、「食あたり」で死んだ人物。
40代のレーガンは、カリフォルニアの知事時代から、反戦歌で「キュー・クラックス・クランの親玉」と唄われていた。
43代のブッシュも、在任中から「最低大統領」の誉れ高かったわけだが……。
どれもこれも、45代の現職には「敵わない」もようだ。
これほどネガティヴな「ニュース種」に取りあげられながら、権力をキープしているキャラクターは「絶無」なのだ。
感心していて良いものやら悪いものやら……。
『炎と怒り』のテレビ報道で、最も笑えたのは、当選が決まった瞬間にトランプが見せた「ホラー映画の観客みたいな」恐怖に凍りついた顔つき、というクダリだ。ただ有名になりたいだけで、当選など夢にも思っていなかった男がショック状態におちいった、というわけ。
ホントかどうかは別にして、じつに面白い。
この顔は、「あんな男が当選するわけがない」と予想していた不支持者の驚きと失望の、そのままの陰画のようであった。
かくて、カレは、安物ホラー映画の筋書きで世界を日々、修復不能に壊しつつある。
眠たい・締まらん [映画VIDEO日誌2017]
01.05 M・ナイト・シャマラン『スプリット』
『シックス・センス』の〈!!!!!!〉がアタマをずっと離れないせいか、シャマランの新作は、どれもがっかりしてばかり。
監禁モノ+多重人格モノで新味を狙ったらしいが、例によって「眠たい・締まらん」のまま、不完全燃焼だ。
だいたい、多重人格をあつかった映画で、良い記憶に残っているものがいくらかでもあっただろうか。
『レイジング・ケイン』のジョン・リスゴーとか、『真実の行方』のエドワード・ノートンとか。役者の演技はともかく、多重人格テーマの映画的処理に疑問が残ってしまう。
この映画も同じく。
ジェイムズ・マカヴォイは楽しそうに演じているのだが……。
23重人格にプラスして、最後に「ビースト」なる超人人格が現われてくる(??)ってな展開に到っては、何をかいわんやだ。
ラストの、ヒロインが監禁から解かれるシーン。監禁場所がどこであったかの謎も、いっきょに明らかになる。
ここの濃密な解放感は、この映画のもっとも輝かしいところだ。
けれど、これって『ヴィレッジ』の、まったくの二番煎じじゃないのかね。
『シックス・センス』の〈!!!!!!〉がアタマをずっと離れないせいか、シャマランの新作は、どれもがっかりしてばかり。
監禁モノ+多重人格モノで新味を狙ったらしいが、例によって「眠たい・締まらん」のまま、不完全燃焼だ。
だいたい、多重人格をあつかった映画で、良い記憶に残っているものがいくらかでもあっただろうか。
『レイジング・ケイン』のジョン・リスゴーとか、『真実の行方』のエドワード・ノートンとか。役者の演技はともかく、多重人格テーマの映画的処理に疑問が残ってしまう。
この映画も同じく。
ジェイムズ・マカヴォイは楽しそうに演じているのだが……。
23重人格にプラスして、最後に「ビースト」なる超人人格が現われてくる(??)ってな展開に到っては、何をかいわんやだ。
ラストの、ヒロインが監禁から解かれるシーン。監禁場所がどこであったかの謎も、いっきょに明らかになる。
ここの濃密な解放感は、この映画のもっとも輝かしいところだ。
けれど、これって『ヴィレッジ』の、まったくの二番煎じじゃないのかね。
ちょうど、一年前 [映画VIDEO日誌2017]
2017.01.04 アイス・キューブ『ブラザー・ミッション ライド・アロング2』
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-12-03
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-11-02
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-10-25
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2017-04-24
いよいよ、この日録も、一年前のところまで追いついて来た。
ほとんどリアルタイムになると、いかに多くの作品を見逃しているか、見ずに通りすぎてしまったかが、あからさまにバレてしまう。
日誌をつけるにも値しない貧相なラインアップまでも……。
汗顔の記録になりそうだ。
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-12-03
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-11-02
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-10-25
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2017-04-24
いよいよ、この日録も、一年前のところまで追いついて来た。
ほとんどリアルタイムになると、いかに多くの作品を見逃しているか、見ずに通りすぎてしまったかが、あからさまにバレてしまう。
日誌をつけるにも値しない貧相なラインアップまでも……。
汗顔の記録になりそうだ。