30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1984年6月30日土曜 曇り
 和泉聖治『魔女卵』



 ナンだこれは。と引っくり返りそうになった。
 70年代の東映スケ番ものそのまんま。
 封切りなのにね。そのズレ方がどこかいじらしいというか。
 アナクロというほど恰好がついているわけではなく。


 監督はピンクの量産職人だから、たぶん作ったそばから忘れてしまっているんだろうけれど。
 観客としてはナゼか忘れがたい一作。