2005年11月10日
 『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』を試写で観てきた。
  
 パリは燃えている。
 
この男ジャン・レノも燃えている。
 画像をトクと見たまえ。
 ジャン・レノ狼男にヘンシーンみたいな映画だと思うだろ。まあ、そんなもんだ。
 ただし、金髪のワルデコ役にプチ変身するだけ。
 ジョン・レノンのモノマネで「イマジン」を唄うのでないかぎり、何でも許そう。
 舞台はほとんど、信じられないほどビシャビシャ雨ばかり降っている陰鬱なパリ。
 テロの季節には激しい雨が似合う? 
 スタイリッシュなこだわりはグーッ。

 これでもかこれでもかのアクション満載。
 雨のパリを狼男レノが破壊する話なのだ。
 カンフーマスターの女テロリストを追って納骨堂をぶち抜く一大爆破シーン。
 スワッ、次はエッフェル塔かと期待したら。あらあら……。
 原作はジャン=クリストフ・グランジェ。なにしろクリムゾンをリバーするグランジェ映画だ。
 まどろっこしい説明なんぞ無用でしょっ。
 フランス「最大のタブー」ってナンだ。
 この映画をよく観ればいやでもわかる。
 それが今、フランス全土に拡大しつつある暴動の火種じゃないか。
 パリはますます燃えるか?