2019.01.10 『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』
 トマス・ウルフは天才だった? かどうかは、ともかく。
 ジュード・ロウでは似合わない。天才には見えないこともないが。
 だいたいウルフは、アメリカ文学の異端的「鈍才」じゃなかったのか。
 ウルフが『天使よ故郷を見よ』『時と河について』二作しか遺さず、早逝した、というつくり話を「実話」として映画化するのは嘆かわしいこと也。
 パーキンズの話というので、ヴァン・ダイン登場の一コマも期待したけれど、それも虚しく。