30年遅れの映画日誌

 1985年2月8日金曜 曇り
 ユルマズ・ギュネイ『路』


 有楽町

 ギュネイ最後の作品。獄中から演出を指示したことでも知られる。

 トルコ映画の日本での一般公開は『ハッカリの季節』に続いて二本目。それがクルド民族反体制派のギュネイ映画だった。ギュネイ死後、半年が経っていた。

 五人の仮出獄者のみる束の間の自由。強い象徴性を帯びてしまった遺作だ。


 ギュネイの基本データ
 参考サイト 『路』本国で解禁