30年遅れの映画日誌。

 1985年4月18日木曜 晴れ
 李長鎬『寡婦の舞』

 新橋 試写
 発見の会プロデュースによる李長鎬イ・チャンホ作品の第二弾。


 『馬鹿宣言』『暗闇の子供たち』と組になった三部作。原作はいずれも李東哲イ・ドンチョル。
 ピア・フィルム・フェスティバルの海外招待作品で先行上映の後、九月にホール上映された。
 一見して暗いカメラ・トーンに、日本のピンク映画と同質の情念を見い出して驚いた。
 低予算&ローアングルの視点が似通っているのだろうか。
 経済成長以前の韓国社会。
 基調は、しかしDancing Widowのエネルギーをそのままぶつける、泥くさいドタバタ喜劇でもある。
 コメディがいっこうに洗練されないところに韓流の源流があるようだ。

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