30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1985年6月6日木曜 晴れ
 ヴィム・ヴェンダース『パリ、テキサス』
 この作品を観るためにこの映画祭はあった。
 第一回東京国際映画祭 渋谷 NHKホール


 痛みにみちた映画青年、映画を観ることと映画を作ることが同義だったゴダール世代の申し子。
 ヴェンダース最初のメジャー映画。


 というわけで初めて「ミステリマガジン」に書かせてもらった原稿。

 要するに『パリ、テキサス』のナスターシャ・キンスキーは『リオ・ブラボー』のアンジー・ディキンソンへのオマージュであった、といいたいだけなのだが、出来映えが悪くて我ながらガッカリしてしまう。
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