マルコム本、小ブームのなか、カルチャー系マガジンによるブラック特集が目立った。
  エスクァイア日本版93.1 スパイク・リー特集

 スタジオ・ボイス93.3
 ブラック・パワーの歴史的背景については、こちらがいくらか上。


 他にも「マルコム本」が十冊近くあるが、きりがないので、割愛。
 1992年、93年。ラップとブラック・シネマがいわゆる一つの「最先端」であった時期がしばらくつづく。

 しかし文学のブラック・コンテンポラリに関してのお寒い状況はまったく変わらなかった。
 少し遅れて、トニ・モリスンやゾラ・ニール・ハーストンの選集が出たくらい。
 後はジェス・モウリーの二冊だけ。

 リチャード・ライト『アメリカの息子』 Native Son



 アフリカ系アメリカ人文学の最高作。
 原作翻訳本はずっと入手困難のままだ。