リー・ダニエルズ『プレシャス』(2009)
 2013.02.04

 ブラックシネマの項目も、今回で終了する。
 『プレシャス』
 観落としていた作品。

 うっかり観落としてしまった。
 このジャンルは「終わった」と想っていたので、注目もしていなかった。
 それは、こちらの都合にすぎなかったわけだ。
 ガボレイ・シディベの存在だって、ベン・スティラーのコメデイで知ったのだから、まるで順序が逆。


 「流行」は去っても、ブラックシネマの「精神」は終わっていない。
 当たり前だ。
 アメリカはますます、地球大の〈中枢ー従属〉構造の縮図を呈している。
 黒人にとっては、怖ろしい警察国家だ。
 『ストレイト・アウタ・コンプトン』のF・ゲイリー・グレイは、『ワイルド・スピード8』の監督に予定されている。