アレックス・コックス監督、ルーディ・ワリッツァー原作・脚本、エド・ハリス主演『ウォーカー』
 1989年1月8日日曜 歌舞伎町
 USAから中米「衛星国」へと「粗製濫造ー派遣」されたエージェント独裁者の物語。
  19世紀の話は「過去」になっていないという皮肉。
 原作本の翻訳(ヘラルドエンタープライズ)は、すでに入手困難な状態のようだ。
 野谷文昭の序文、今福龍太の解説と、しごく生真面目なつくりなので、流通していないのは、残念である。
 参考サイト→
 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2345

  

 この日はもう一本。
 ビル・コーチュリー『ディア・アメリカ 戦場からの手紙』

  

 ヴェトナム反戦記録フィルム。
 ショートタイマー(短期従軍兵士)たちの戦場からの手紙によって構成される。
 ナレーションを担当するスターの豪華さ。
 バックに流れるロックの郷愁。
 やはりブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」が、この映画のためにつくられたかのように、いつまでも鳴り響いている。