候孝賢『恋恋風塵』 [30年遅れの映画日誌1989]
中国映画祭89 池袋文芸座 [30年遅れの映画日誌1989]
ウェス・クレイヴン『エルム街の悪夢』 [30年遅れの映画日誌1989]
トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』 The Texas Chainsaw Massacre [30年遅れの映画日誌1989]
1989年11月(2) 25年遅れのVIDEO日誌じゃカッコつかないか。
トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』 The Texas Chainsaw Massacre
『悪魔のいけにえ2』
カルト化した伝説的作品を遅ればせながら観た。
面白いかと訊かれると首をひねるのは、ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド』と同じ。
70年代の原形質みたいなものはプンプンと発散している。
シリーズの『2』は、デニス・ホッパーがレザーフェイス一家に復讐の殴りこみをかけるというメチャクチャな話。
『1』で甥を殺されたホッパー保安官が復讐の鬼となるのだ。
なんとなくこっちのほうが気に入っている。
両腕に二挺チェーンソウじゃ絵にならない。
マシーンのパワーに振り回され、腰が定まらずヨタついて、自分の脚を切り落としそうになったり。
お笑いホラーと紙一重。
つづいた続編にはどれも失望。
リメイクの『テキサス・チェーンソー』は期待しなかった分、拾い物であったが。
観たぞ『13・金』まとめて [30年遅れの映画日誌1989]
『13日の金曜日2』
『新13日の金曜日5』
『新13日の金曜日6』
あの頃は、たいてい毎日。
一週間レンタルの便利なシステムができる前だから、やむをえず、ひたすら通勤の行き帰りに。
返すついでに次も、ってノリでホラーのシリーズものを勤勉に観まくった。
未来のタランティーノみたいな店員はいたのかいなかったのか。
『13・金』はとにかく本数も多かったせいもあり、まとめて観たものとしては筆頭にくる。
一、二作目はドウヨって感じだが、だんだん良くなるナントカカントカ。
六作目くらいが頂点。
ジェイソンのコピーキャット(模倣犯)が出てくるにいたって、流行りのサイコドラマも取り入れる貪欲さ。
これでやっと「大人の鑑賞」に値するようになったか。
ペドロ・アルモドバル 『神経衰弱ぎりぎりの女たち』 [30年遅れの映画日誌1989]
スティーヴ・マックィーン『拳銃無宿』 [30年遅れの映画日誌1989]
ルチオ・フルチ『サンゲリア2』 [30年遅れの映画日誌1989]
1989年9月(1)
ビデオ鑑賞が習慣化してしまって、ホラー三昧の日々となる。
ともかく、ホラーの棚に並んだものを、より好みせず順繰りに、レンタルしていったような。
カーペンター『ゼイリブ』
カーペンター『ザ・フライ』
ジョルジュ・ランジュランの名作「蝿」の映画化リメイク。
元の『蝿男の恐怖』は未見。
同一アイデアは手塚治虫にもあったが、作品名を想い出せない。
『サンゲリア2』
ゾンビもどき作品で最悪はこのシリーズ?
ルチオ・フルチという名前が、個人的には「不朽」のものとなる。
特殊メイクは不細工、ストーリーは適当、まあ、とにかく薄汚い。
スパゲティを見るたびに連想する。
おかげで、イタめしが、すっかり嫌いになった。
スティーヴン・キング『ペット・セメタリー』 [30年遅れの映画日誌1989]
土本典昭・熊谷博子『よみがえれ カレーズ』 [30年遅れの映画日誌1989]
ジョン・フォード『怒りの葡萄』 [30年遅れの映画日誌1989]
ドルフ・ラングレン『レッド・スコルピオン』 [30年遅れの映画日誌1989]
今村昌平『黒い雨』 [30年遅れの映画日誌1989]
アンジェイ・ワイダ『悪霊』 [30年遅れの映画日誌1989]
アンジェイ・ワイダ『悪霊』
1989年4月4日火曜 神保町岩波ホール
憑かれた人たち。
ワイダにふさわしい映画世界ではあるけれど…。
オマー・シャリフのステパン氏ばかりが印象に残った。
ウィリアム・ケートン 『ジャック・ジョンソン』
音楽マイルス・デイビス 1989年4月7日金曜 試写
クリント・イーストウッド 『バード』
1989年4月15日土曜 歌舞伎町
「アメリカ人の生活には二幕目がない」
スコット・フィッツジェラルドの言葉がこんなふうに効果的に使われていることに驚いた。
チャーリー・パーカーに扮したフォレスト・ウィテカーが最高。
この日は、他に
小林旭初監督『春来る鬼』
池袋でドゥシャン・マカヴェイエフ『モンテネグロ』
マカヴェイエフ『スウィート・ムービー』 [30年遅れの映画日誌1989]
マカヴェイエフ作品ロードショー at 池袋文芸座地下
『スウィート・ムービー』1989年3月28日火曜
『モンテネグロ』 4月15日土曜
『WR オルガニズムの神秘』 5月1日月曜
マカヴェイエフ映画の衝撃をかかえて、池袋の裏路地をよろめいていくうちに、否応なく気づかされたこと。
カレは死んで崩御し、昭和の終わりは確かに、「上から」訪れてきたけれど。
終わらない迷路は、おれのなかから消え去ることはなかった。
なくなるものか。
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『ゴーリキー・パーク』 『天菩薩』 [30年遅れの映画日誌1989]
昭和の終わりだった [30年遅れの映画日誌1989]
ボーン・イン・ザ・USA [30年遅れの映画日誌1989]
アレックス・コックス監督、ルーディ・ワリッツァー原作・脚本、エド・ハリス主演『ウォーカー』
1989年1月8日日曜 歌舞伎町
USAから中米「衛星国」へと「粗製濫造ー派遣」されたエージェント独裁者の物語。
19世紀の話は「過去」になっていないという皮肉。
原作本の翻訳(ヘラルドエンタープライズ)は、すでに入手困難な状態のようだ。
野谷文昭の序文、今福龍太の解説と、しごく生真面目なつくりなので、流通していないのは、残念である。
参考サイト→
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2345
この日はもう一本。
ビル・コーチュリー『ディア・アメリカ 戦場からの手紙』
ヴェトナム反戦記録フィルム。
ショートタイマー(短期従軍兵士)たちの戦場からの手紙によって構成される。
ナレーションを担当するスターの豪華さ。
バックに流れるロックの郷愁。
やはりブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」が、この映画のためにつくられたかのように、いつまでも鳴り響いている。