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パム・グリアの女刑務所シリーズ [BlackCinemaスター]

ホームページ更新日記2009.01.15より

 パム・グリア主演の『残酷女刑務所 the Big Doll House 』(1971) を冒頭だけちょっと観ていたら、なんだか聞きおぼえのあるテーマ・ソングがタイトル・バックに流れてきた。
 主演スターの歌う『ロング・タイム・ウーマン』であった。
 この下手くそな歌をなんでよく憶えているかというと、『ジャッキー・ブラウン』のサントラ版CDに入っていたからだ。
 解説には頼りないことしか書かれてなかったが、元オリジナルはこれだったか。ひとつ賢くなった。
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 ただし、タランティーノ映画『ジャッキー・ブラウン』のどのあたりで、この歌が使われていたのかは、とんと憶えていない。
 そういえば、あの映画で圧倒的に復活したボビー・ウーマックの『110番街交差点』も、オリジナルの同タイトル映画のタイトル・バックに流れていたのは、女声コーラスの入った別ヴァージョンであったし。


 『残酷女刑務所』は、1972年に日本でも公開されたらしい。まったく知らなかった。
 パム・グリアのデビュー作は、ラス・メイヤーの『ワイルド・パーティ Beyond the Valley of the Dolls』(1971) 。
 その他大勢の一人だったようだが、ヒマがあったら確かめてみよう。
 この作品は、監督がラス・メイヤーということもあって、市販品もあるし、コピーも出回っている。
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 第二作が『Woman in Cage』(1971) 。
 劇場未公開だが『女体拷問鬼看守パム』というものすごいタイトルで、VHSもDVDも出ている。
 ロジャー・コーマン製作の低予算路線のひとつ。フィリピン・ロケでお手軽な仕上げとなっている。
 たしかに、パムはサディストの女看守役で活躍するけれど、まだ主演クラスではない。
 女刑務所のなかで「人種差別が逆転する」というストーリーだから、ナチスみたいな悪役あつかいなのだ。
 これがチープな女刑務所モノのはしりになったらしく、以降、ドールとかケージをキーワードにした同一路線がつづく。
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 『女体拷問鬼看守パム』は、アクションもエロも全然たいしたことがない。
 刑務所モノとはいっても、白人ヒロインのグループが鬼看守パムを人質にとって脱獄した後の後半は、ゆるい追跡サスペンスに変調する。
 観ているのも辛くなってくると、逆光をシルエットにした野外シーンがいくつか出てきて、ここだけ、えらく美しいのだ。
 それが場違いに挟まれるので、よけいに印象深い。不思議な作品だ。

 その女刑務所モノの続編が『残酷女刑務所』。
 映画館にかかったのは、これのみ。

 続々編が『残虐全裸女刑務所 the Big Bird Cage』(1972) 。
 こちらも未公開とはいえ、VHSもDVDもあり、堂々たる〈ヘア無修正版〉をうたわれている。
 ロジャー・コーマン製女刑務所三部作ってところか。
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アーネスト・ディッカーソン『ボーンズ』 [BlackCinemaスター]

 アーネスト・ディッカーソン『ボーンズ』 01年製作
 2002年12月30日火曜 VIDEO
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 スヌープ・ドギー・ドッグ  パム・グリア
 ブラック版幽霊屋敷ホラー。
 だが、エディ・マーフィの『ホーンテッド・マンション』や、ハル・ベリーの『ゴシカ』などとは違って。
 どこが違うのかというと……。
 スヌープとパム。
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 これは、20年前の『ブラキュラ』路線なんだろう。
 子分に裏切られたギャングの復讐。亡霊になってもギャングはギャング。
 ホラーでも生臭い。スヌープの残忍なキャラがぴったり重なる。
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クェンティン・タランティーノ『ジャッキー・ブラウン』 [BlackCinemaスター]

 クェンティン・タランティーノ『ジャッキー・ブラウン』 97年製作
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 1998年4月30日木曜

 良くも悪くもブラックシネマの一時期は、
タランティーノ・スタイル(というか、タランティーノ=レナード・タッチ)によって幕を閉じられた。
 ポストモダン?
 脱イデオロギー?
 脱ナショナリズム?
 脱黒人至上主義?

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 ヒロインはパム・グリア。
 すべての者はブラック・クイーンに平伏すのだ。理屈はない。
 70年代の黒人エロ映画でシコシコやって育った悪ガキがハリウッドの頂点に立って、パム・グリア賛歌のやりたい放題をやったわけだ。
 ブラック・エロスの女王。
 話は原作(エルモア・レナード)のユルさを拡大したようなところがあるし、他の役者も居心地悪そうだったが。

 すべてをかっさらったヒロインのドアップに、ボビー・ウーマックの「Across the 110th Street」がかぶってくる。
 パムの全身がシャウトする。このラスト。
 これだけなんだな。これが映画だっていう瞬間。
 だれがなんといおうと映画は女優だ。

 この呼吸は、かつての東映任侠映画が藤純子に捧げたオマージュの質と同じ。まったく同じなのだ。
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フォレスト・ウィテカー [BlackCinemaスター]

 この人を忘れるところだった。
 フォレスト・ウィテカー
 チャーリー・パーカーとイディ・アミン。
 20年の間隔があるとはいっても、同じ俳優が演じるのは只事ではない。

『バード』 (1988)                 『ラストキング・オブ・スコットランド』 (2006)

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 これは芸域の広さとか、そういう問題ではないだろう。 
 『バード』以前に、『ハスラー2』『プラトーン』『グッドモーニング、ベトナム』があった。

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 『バード』の名演を眼にしても、当然のような気がしたものだ。
 その後、『レイジ・イン・ハーレム』 (1991)が「地」に近い役柄だと思わせるが。
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 久しく役に恵まれていない、ということか。


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パム・グリア 『コフィ』 [BlackCinemaスター]

 パム・グリア 『コフィ』 73年製作
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 1997年7月23日水曜 試写
 ブラック・スプロイテーション・クイーンの伝説的作品。
 時ならぬ復活は、
『ジャッキー・ブラウン』公開の前宣伝のため。
 クェンティン・タランティーノのプロデュースによるリヴァイヴァルだ。
 タランティーノはポストモダンのホワイト・ニグロ。
 一昔前のノーマン・メイラーのコピーだ。
 その感性はともかく、観続けていたという「不良映画」の質が70年代の東映B級フィルムと見事にシンクロニシティを呈していたことは驚きだった。
 そういえば千葉真一(ソニー・チバ)主演のカンフー映画は日本でより以上に、アメリカの黒人観客に人気を博したという。
 その「仁義返し」が『キル・ビル』だったわけだ。

 パムのブラック・スプロイテーション時代の作品は、その後、多くを観る機会があった。
 そのレポートは、いずれ、近いうちに、このページで。


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アイス・T [BlackCinemaスター]

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アイス・T=オリジナルギャングスター

 とにかく『サバイビング・ゲーム』 (1994)だけでも残るだろうな。
 『リコシェ』『トレスパス』『JM』と、だんだんつまらない役に下降していくんだが。

『ワイルド・ガン』 (1997)              『クレイジー・シックス』 (1998)
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 アルバート・ピュン作品が二作つづく。
 悪くはないけれど……。
 次の『アンド・ジャスティス』には、呆れた。 

『アンド・ジャスティス 'N JUSTICE』 (1999)     『N.Y.ギャングスターズ』 (2013)
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 最近は、テレビドラマ専任になっているようで。
 久しくお目にかからない。
 監督作『ART of RAP アート・オブ・ラップ』 (2012)は、どうかな。
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ヴィン・ディーゼル 『ピッチ・ブラック』 [BlackCinemaスター]

 ヴィン・ディーゼル 『ピッチ・ブラック』 00年製作
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 2001年7月22日日曜
 初主演作の『ピッチ・ブラック』はイマイチのSFだった。
  続編の『リディック』のほうがもっとガッカリさせられたが。
 真価をみせたのは『ワイルド・スピード』



 『トリプルX』でも、まだ巨体をもてあましているようなところがある。
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 自動車泥棒がスパイにリクルートされるまでの前半を過ぎると、どうでもいいって話に失速していく。
 007とシュワルツェネッガー・アクションのミックスで、ディーゼルの個性が際立ってこない。
 アーシア・アルジェントとのコンビがわずかに異彩を放っていた。
 これも、まあ、たんにバッド・チューニングだっただけかも。


 最新作はコメディ『キャプテン・ウルフ』(2006) 
 これなんかも、シュワおやじがたどった路線の二番煎じの気がするし。
 大当たりを待つしかない大物スターだ。

  ……などと書いたのが、数年前で。
 待望の続編『リディック:ギャラクシー・バトル』 (2013)が実現した。
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 ドル箱となった『ワイルド・スピード』シリーズ。
 何の事はない、これが、007のような複合エンタメ・アクションに肥大した。
 とくに、ザ・ロックが常連に入った第五作目くらいから。
 最新の『ワイルド・スピード SKY MISSION』 (2015)は、仇役にジェイソン・ステイサム。
 不死身の相棒役は、リアル世界で事故死を遂げてしまったが……。
 まだまだ拡大していきそうなシリーズだ。
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ヴィング・レイムズ『ローズウッド』 [BlackCinemaスター]

 ヴィング・レイムズ 『ローズウッド』 96年製作 未公開
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 1998年1月12日 VIDEO
 ジョン・シングルトン監督の傑作。
 残念ながらVIDEOで観るしかなかった。
 体裁は歴史ドラマだが、差別の実相を正面きってあつかうヘヴィな作品は敬遠されたということか。
 なんとも惜しいことだ。
 ジョン・ヴォイト マイケル・ルーカー ドン・チードル

 レイムズといえば、『ミッション:インポッシブル』 シリーズの常連。出番はだんだん少なくなっているが。
 準主演で仇役をやると、ピッタリくる。
 その意味では、ウェズリー・スナイプスとの殴り合いデスマッチ『デッドロック』 (2002)がベスト。
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 他に、『サウスセントラルLA』 (2001)        『ドーン・オブ・ザ・デッド』 (2004)
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『ザ・トーナメント』 (2009)
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 ロンドンの街中を「競技場」にした殺し屋オリンピック。
 バカっぽいドンパチ映画で「勝ち残って当たり前」の役がよく似合う。
 っていうか、「不死身の怪獣ファイター」専門のイメージになりつつある?

『ソルジャーズ・アイランド』 (2012)           『MAFIA マフィア』 (2011)
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                                 いや、これは。 観たのを後悔する1本。


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マリオ・ヴァン・ピーブルズ [BlackCinemaスター]

マリオ・ヴァン・ピーブルズ
 主演作を並べると、これはもう、B級アクションスターそのもの。
 しかし、『ハートブレイクリッジ』(1986)で、イーストウッドを喰ってしまった鮮烈さを忘れるわけにはいかない。
 それに先立って、『エクスタミネーター2』 (1984)の、気色の悪い悪役があった。
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 ブラックシネマの時代に監督に進出。
 『ニュージャックシティ』『黒豹のバラード』『パンサー』と、記念碑的な監督&主演作を撮った。

『シュリンジ』 (1993)
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 狼男ホラー・アクション。
 B級ぶりが似合ってくるのは、すでにこのあたりからか。

 監督・主演作として
 『ギャング・イン・ブルー』 (1996)                   『ワイルドスティンガー』 (1998) シナリオも担当。
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 あとは主演のみだが、キヤラクター的には同一。
 一定していて、華がない。

『サイバー・ソルジャー』 (1996)         『クレイジー・シックス』 (1998)
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『クロッシング』 (1999)                 『カリートの道 暗黒街の抗争』 (2005)
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 その他の作品も含めて「名作」のたぐいは一つもないけれど。
 監督をやれば、不器用さが目立つし、演技もだんだんと愚直になっていく。
 メッセージ性の強さが「作品性」を弱めてしまう、という典型。

 久しぶりの監督・主演作が『バッドアス!』 (2003)
 伝説のブラックシネマ『スウィート・スウィートバック』 (1971)制作のインサイド・ストーリーで、おやじのメルヴィン役を演じた。
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 これがゴールだとすれば、何とも……。


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アイス・キューブ 『デンジャラス・グラウンド』 [BlackCinemaスター]

 アイス・キューブ 『デンジャラス・グラウンド』 96年製作 未公開
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 1997年9月22日 VIDEO
 未公開作品をVIDEOで観るという機会が増えてきた。
 監督は『輝きの大地』のダレル・ジェームズ・ルート
 共演はヴィング・レイムズ
 テーマは南アフリカとアフリカ系アメリカ人の関わり。
 キューブは製作も兼任。


 「吊り目のコリアン野郎を叩き出せ」のライムで売り出したラッパー キューブも、俳優としてはまだ大ヒットに恵まれない。
 『アナコンダ』『スリー・キングス』『ゴースト・オブ・マーズ』『トルク』など、そこそこのアクション演技しかみせていない。
 キューブでなくては務まらないという役は、映画デビュー作『ボーイズン・ザ・フッド』のみなのだ。
 残念ながら。
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 最近は、『バーバーショップ』 (2002)とか、『ライド・アロング ~相棒見習い~』 (2014)とか、コメディのシリーズ作でよく見かけるのであるが……。
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サミュエル・L・ジャクソン [BlackCinemaスター]

 サミュエル・L・ジャクソン 『187 ワンエイトセブン』 98年10月
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 よくある「暴力教室」もの。
 なかでも、ダントツの後味の悪さで記憶にまとわりついている。
 とはいえ、サミュエル・L・ジャクソンの過剰すぎるオーバーアクトが、かえって救いだったような。
 後から思い出すと、笑えてくるのが不思議だ。


『パルプ・フィクション』 (1994)
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 ある意味、最もタランティーノ・スタイルの黒人スターがサミュエル・Lだ。
 『パルプ・フィクション』でジョン・トラヴォルタと殺し屋コンビに扮して、無駄口を応酬する移動(任務を果たしに行く)シーンなど。
 これはタランティーノがエルモア・レナード小説の映画的タッチを、フィルムに反転させることにみごと成功したシーンでもあるが。
 ジャクソンの持ち味を余すところなく切り取った。
 アフロヘアのズラが徹底的に似合っていないところも、また得がたい個性なのだ。
 後につづく、この人の複雑な陰影とさまざまのキャラクターのすべてはココから発しているような。
 ブラック・タフガイの外見で凄んでみせるほど滑稽で笑えてくる。

 『シャフト』 02年6月8日土曜
 このリメイク版『シャフト』なんかがいい例だろう。
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 並べてみたのは、オリジナル版『黒いジャガー』(1971)

『フレッシュ』 (1994)
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『ジャッキー・ブラウン』 (1997)
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『ノー・グッド・シングス』 (2002)          『フリーダムランド』 (2006)
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 作品リストを見なおしてみると、じつにいろいろと多彩に登場しているな。
 アメリカ大統領役もあったし。
 何を演っても、サミュエル・Lが突出してしまう。
 黒いセールスマンとか、ホラー・ホテルの支配人とか、蛇使いの狂信者とか。
 フツーでない男をフツーに「地」で演じてしまうので、観るほうの有り難みも目減りするのかもしれない。
 『ノー・グッド・シングス』 と『フリーダムランド』。他の作品は、申し訳ないことながら、ごっちゃになっている。


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ウィル・スミス [BlackCinemaスター]

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 『バッド・ボーイズ』 96年3月8日金曜
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 『メン・イン・ブラック』 98年11月19日木曜
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 『ALI アリ』  04年2月21日土曜
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左は、モハメッド・アリ(キャシアス・クレイ)本人。


 『バッド・ボーイズ』は、マーティン・ローレンスと組んだ 「Two Black Too Strong」 のバディ・ムーヴィー。
 その後は、あっという間にトップスターの座に躍り出たって感じだ。

 『MIB』のような定番ハリウッドSFX大作も似合っていたが。 
 『ALI アリ』が、やはりベスト。

『ワイルド・ワイルド・ウエスト』 (1999)          『アイ,ロボット』 (2004)
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『ハンコック』 (2008)                        『アフター・アース』 (2013)
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『フォーカス』 (2015)
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エディ・マーフィ [BlackCinemaスター]

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 『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』 97年5月1日木曜
 『ナッティ・プロフェッサー』 97年8月23日土曜

 スタンダップ・コメディアンとして映画界に進出。
 ブラックシネマの時代が到来するより以前にスターの位置にあったので、強いメッセージ性などとは無縁で過ごしてきた。
 映画デビュー作『48時間』が、白黒コンビのバディ・ムーヴィーの走りであったことは、以降のハリウッド・スタイルを予言しているだろう。
 ただ『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズがいかにくだらなかったとしても、黒人スターをメインにすえた人気シリーズだったという意味は大きいだろう。
 ベストは『48時間』『ナッティ・プロフェッサー』

『ネゴシエーター』 (1997)               『ショウタイム』 (2002)
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『アイ・スパイ 』(2002)                  『ホーンテッドマンション』 (2003)
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『ドリームガールズ』 (2006) 
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『ペントハウス』 (2011)
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ウェズリー・スナイプス [BlackCinemaスター]

 演技派で売り出して、気の抜けた娯楽作で白人の相棒役で(二番手の)看板を張る、といったブラツクスター定番コースをとらなかったのがウェズリー・スナイプス。
 もっぱらアクション路線でクリーンヒットを放っている。


 『パッセンジャー57』
 93年8月10日火曜
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 『ハード・プレイ』
 93年11月11日木曜
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 『ライジング・サン』
 94年8月6日土曜
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 『デモリションマン』
 94年9月5日月曜
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 『ボイリング・ポイント』
 94年11月3日木曜
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 『ドロップ・ゾーン』
 95年8月24日木曜
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 『マネートレイン』
 96年11月11日月曜
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 『ザ・ファン』
 97年7月28日月曜
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 『ブレイド』 99年9月26日日曜
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 『アート オブ ウォー』 00年11月8日火曜
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 加えて、共演の白人スターに曲者ばかり並んでいるのも面白い。
 『パッセンジャー57』のブルース・ペイン
 『ハード・プレイ』『マネートレイン』のウディ・ハレルソン
 『ライジング・サン』のショーン・コネリー
 『デモリションマン』のシルベスター・スタローン
 『三人のエンジェル』のパトリック・スウェイジ、ジョン・レグイザモ
 『ボイリング・ポイント』のデニス・ホッパー
 『ドロップ・ゾーン』のゲーリー・ビジー
 『ザ・ファン』のロバート・デニーロ
 『ブレイド』のスティーヴン・ドーフ、クリス・クリストファーソン
 『アート オブ ウォー』のドナルド・サザーランド

 などといった顔ぶれ。

 最近はいささかパワーレベルがダウンしてきているが……。
 巻き返しを期待しよう。

 観落としていたのが、『三人のエンジェル』
 スナイプス、スウェイジ、レグイザモ。女装の競演がナントモ……。
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 『ブレイド』シリーズは「非純血」のヴァンパイアが吸血鬼ハンターになるという設定。スナイプスの主演は三部作で終わった。
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 最新作は、『ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人』
 マカロニウェスタンとゾンビ・アクションとホドロフスキー的悪趣味の合体。
 自分の殺した相手が不死のゾンビとなって彷徨う、といったややこしい「オキテ」を定められた殺し屋の宿命。
 これは、やはり『ブレイド』のヴァンパイア・ハンターの「煉獄」に通じているようだ。純血種ではない故に、自らの種族を裏切って敵対するしかない呪われた宿命を背負う男。
 白人の支配する世界で、黒人が白人ヒーローの「代理」を努めることは可能なのか。その矛盾をつきつめたところに出現する逆説的なヒーローだ。
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ローレンス・フィッシュバーン [BlackCinemaスター]

ローレンス(ラリー)・フィッシュバーン

 『オセロ』95年製作
 1997年8月2日土曜
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 黒人トップスターの第二段階の試練は、 『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローバーがいい例だが、白人スターとコンビを組んだオバカなバディ・ムーヴィーで一般的な認知を受けることだった。
 ブラック・ナショナリズムはそこで、ティシュペーパーのようにもみくちゃにされるというわけだ。
 フィッシュバーンの場合、それは遅れて『マトリックス』シリーズに集中して起こってきた。

 『オセロ』は大きな期待作だったのだが。
 何が悪かったとも指摘は難しい。
 初めてオセロ役を演じうる演技派黒人スターに加えて、ケネス・ブラナーのイアーゴー役。
 こちらの鑑賞力がおよばなかった、ということにしておこう。

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理由 (1995)
キング・オブ・ニューヨーク (1990)

 やはり、最近のものは「……」だな。
 アイス・キューブの『ライド・アロング』に登場してきた肥満ぶりには目を疑った。
 笑うに笑えず。
 往年のマーロン・ブランドか、はたまたルトガー・ハウアーか、あるいは格闘技時代の曙太郎か。

 マッツ・ミケルセンのハンニバル・レクターによるTVシリーズ『ハンニバル』では宿敵のFBI捜査官役。
 これは、べつに観たくもないね。
 どこかで予告篇をチラ観した『Standoff』に期待しておく。


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モーガン・フリーマン [BlackCinemaスター]

 『許されざる者』93年4月24日土曜
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 『セブン』96年2月1日木曜
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 フリーマンは遅咲きのスターとして知られる。

 けれど、咲いてからも、作品に恵まれているとは決していえないような。

 『セブン』がいい例だし、その後も『コレクター』とか『スパイダー』とか、どうでもいいような同工異曲のサイコものが続いた。果ては、 『ドリームキャッチャー』みたいなサイコ軍人役になる。bs2a.jpg

 こういうのは、まあ、一口にいってしまえば、白人スターの代用だ。

 『ボーン・コレクター』の四肢麻痺探偵と介護士コンビがデンゼル・ワシントンとクイーン・ラティファに置き換えられてしまったのと同じ。
 原作の設定の白人を黒人に変えるという「暴挙」だ。
 同様の例が、 『ノー・グッド・シングス』 。
 これはハメットの探偵役をサミュエル・L・ジャクソンが演じて、びっくりさせられた。

 『ボーン・コレクター』は、主役はいいとこなしだったけれど、ラティファとアンジェリーナ・ジョリーが大変身の大ブレイク。
 原作をボロクソの電気紙芝居に変えちゃいながら、じつに不思議な作品だった。
 あの、アンジョリがねー、って見直したもんだが……。



 はてさて。モーガン・フリーマンのことだった。

 やはり『ドライビング miss デイジー』の当たり役と。 
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 『許されざる者』の、老いた賞金稼ぎ、引き金を引けなくなった凄腕のライフルマンと。
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 この二本に尽きるか。
 おっと、『ミリオンダラー・ベイビー』を忘れてはいけない。
 あの穴だらけの靴下。
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 そうだ。『ラストベガス』 を、まだ観てなかった。


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デンゼル・ワシントン [BlackCinemaスター]

 『ミシシッピー・マサラ』 92年1月11日土曜
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 『リコシェ』 92年8月3日月曜
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 『グローリー』 94年6月19日日曜
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 『バーチュオシティ』 97年2月9日日曜
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 『トレーニング・デイ』 02年10月12日土曜
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 などなど。

 このうち映画館に行ったのは数えるほど。

 他の作品も含めて、秀作ばかりでないのは当たり前といえば当たり前か。


 『バーチュオ・シティ』の画像は、テリー・ビッソンによるノヴェライゼーションの翻訳本カバー。
 映画のほうは、 『クイック・アンド・デッド』で売り出し中だったラッセル・クロウが光っている他はどうってことないB級。
 ノヴェライゼーションは本編よりもずっとずっと素晴らしい。さすがビッソン。
 しかし、『リコシェ』もそうだが、こういう正義派の型にはまったキャラクターが自然体に似合ってしまうんだよな、デンゼルは。

 ベスト演技はやっぱり、賞を取った『グローリー』と『トレーニング・デイ』だ。

 こちらが地で、正義のヒーロー役はハリウッド向けの仮面なのか。と思っていたい。


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ブラックスター [BlackCinemaスター]

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 ブラックシネマの時代は、ブラックスターズの本格的な開花期でもあった。
 70年代のブラックスプロイテーション時代のように、エロとアクションで売りだすのではなく、黒人の尊厳を訴えるドラマの演技が求められたのだった。

デンゼル・ワシントン『グローリー』
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フォレスト・ウィテカー『バード』
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スパイク・リー『ドゥ・ザ・ライト・シング』
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ラリー・フィッシュバーンボーイズン・ザ・フッド
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ジョン・シングルトン
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モーガン・フリーマン『許されざる者』
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 エディ・マーフィ  ウェズリー・スナイプス  ウィル・スミス
 サミュエル・L・ジャクソン  ヴィン・ディーゼル  ダニー・グローバー
 マリオ・ヴァン・ピーブルズ  アイス・T  アイス・キューブ  2PAC
 スヌープ・ドッグ  DMX  キューバ・グッティングJr
 ヴィング・レイムズ  デルロイ・リンドー  ルイス・ゴセットJr

そして、
 パム・グリア  ガボレイ・シディベ


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