エルンスト・ルビッチ『天国は待ってくれる』『生きるべきか死ぬべきか』
 1991年1月4日金曜 吉祥寺
 
 ルビッチ特集。
 VIDEO漬けの合間に、やっと映画館に。

 シネコンの定着によって、現在の映画館数は増加する一方。
 かつては考えられなかった映画鑑賞環境が現実のものに。
 『ラストショー』や『ニューシネマ・パラダイス』みたいなキャパのでかい映画小屋は、まったくのノスタルジアの対象。
 ごくアットホームな感覚のミニシアターで好みに合った作品をチョイスするのが現在か。
 とはいえ、個人的にはそうしたイマからどんどん離れている。
 この日誌が記録しているように。

 これを観たバウスシアターも、今はない。
 階段をあがると、50席・100席のミニシアターがふたつ。
 シネコンのはしりだったが、前身は、昭和レトロのエロ映画館。
 サンロードの出口あたりに建っていたのが、そこだけ異様に場違いなスポットに見えた。
 取り壊しになった時、一度も入ったことがなかったので、景観を惜しむような気分になった。