ニコラス・レイ『北京の55日』 63.10
  
 ハリウッド史劇がオリエンタリズムに向かった数少ない作品。
 失敗例でもある。
 ミッチ・ミラーのテーマ曲も、何かモタモタと勇ましくないし。
 伊丹一三(当時の名前)のカッコよさしか印象に残っていない。
 ずっと後になって、ニコラス・レイの本『私は邪魔された』を読むまで、この映画のことも思い出さなかった。
 レイのキャリアは事実上、この作品で終わっていたのだった。