山下耕作『関の弥太ッペ』  京一会館
  
 70年代。
 最もたくさん観た時期だが、資料はまったく残っていない。
 パンフレットを買う習慣を失くした。
 半券をとっておいたり、日録をつけたりするのは、後のことだ。
 ただ、観たという記憶だけから「再現」しなければならない。
 記憶は気まぐれなものだ。
 とくに、この時期に関しては、その濃淡が激しい。
 突然、想いもよらないフラッシュバックに襲われることが……。