深作欣二『仁義なき戦い』
  
 このヒット・シリーズの勢いで、東映はすっかり大作路線に移行してしまった。
 一本立て興行が普通になって、フロクのB級作品に意外な「掘り出し物」を見つける愉しみが消えた。
 一本だけ観て帰るのが、とにかく物足らなかった。
 じわじわとした失速がいたるところで進行して……。