深作欣二『仁義の墓場』 1975.2

 何かで徹夜した後、観に行って、帰ってからゆっくり寝るつもりだったのが……。
 前後のことも、映画を観ている時間も、ぎすぎす重たく先鋭すぎて。
 別の日の出来事のいくつかもが、寄せ集めになるような具合。
 復元しようと思えば、ワナにはまるんだろう。
 オレが死んだら、鴉が鳴くだけ。
 渡哲也は、人斬り五郎よりも、狂犬石川のほうが似合った。