シドニー・ポラック『ザ・ヤクザ』1974
 
 脚本はポール・シュレーダー。
 どうってことはない日米合作だったけど……。
 
 ロバート・ミッチャムが「エンコ詰め」して、「オレの友情の証しだ」と高倉健にさしだすシーンには、のけぞった。
 アリエネーだろ。
 いくらヤクザ映画フリークのアメリカ人だって。
 この種の、できそこないのジョークみたいな「善意」のオリエンタリズムに、しばし絶句。