ハワード・ホークス監督『リオ・ブラボー』1959

 50年を経て、「皆殺しの歌」 De Guello (From Rio Bravo).mp3 をゲットした。

 映画の中では、ジョン・ラッセルの悪ボスが酒場の楽士たちに吹かせるこの曲。
 酒場に居合わせたガンマンのリッキー・ネルソンが、その意図を悟ってニヤリとする。
 暮れなずむ街外れ、保安官事務所にネルソンがやって来て、保安官ジョン・ウェインとアル中の助手ディーン・マーティンに告げる。
 「あれは、デグイヨー。メキシコの軍隊がアラモ砦を全滅させた時の曲だ」

 若いガンマンはそれだけ告げて去っていく。
 保安官は「奴は味方なのか。敵なのか」とつぶやく。

 この曲はドーナツ版を亡くしてしまって以来、耳にしたことがなかった。映画の中で流れるヴァージョンは、トランペットのメロディ・ラインが粗い。それに、劇中曲だから、すぐにフェイドインしてしまう。

 「ユーチューブ」にアップされているのは、このヴァージョン。
 サウンドトラックには違いないんだが、やはり、チ・ガ・ウ。ちがうのだ。
 子供の頃の耳に残ったあの「皆殺しの歌」の憂愁とは似ても似つかぬものだった。

 それを、やっと見つけた。