30年遅れの映画日誌。二年目。 映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代に。


 1980年2月……
 ライナー・ファスビンダー『マリア・ブラウンの結婚』

 新宿


 ファスビンダー作品、一般公開としては初めて。しかし『リリー・マルレーン』もそうだが、この人の社会派路線は、もうひとつネジがゆるい。
 数年後にどさどさッと観る機会があり、詳細はその項目に。


 死してなおカリスマだ。『ベルリン・アレクサンダー広場』の一挙上映という暴挙(?)にはびっくりしました。  




 武蔵境での暮らしも落ち着いてきた。

 アパートの二階で、下の部屋の暖房がオンドル効果になっていたのか、ずいぶんと暖かい部屋だった。東京の冬はこんなに過ごし易いのか、と感心することしきり。