ジョン・フォード『荒野の決闘』 46年製作 リヴァイヴァル


 人物よりも風景がいつまでも印象に刻まれている。
 ラストシーンしかり。
 風景画のヒトコマとしてのみ人物は配されている。むしろ静物画かな。
 決闘映画でありながら、ごく静謐な進行になっている。


 ヘンリー・フォンダは、少なくともこの映画においては、撃ち合いが似合わない。
 揺り椅子でゆらゆらバランスを取っているところとか、小津映画的なキャラクター仕様なのだ。

 ヴィクター・マチュアは、この映画のみの出演だったなら……と思わせる。
 もっともそんなに観ていないから、そういうイメージは壊れていないけれど。

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