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ジョン・フォード『駅馬車』 [西部劇・夢のかけら]

 ジョン・フォード『駅馬車』 39年製作 リヴァイヴァル公開
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 だいたい61年から63年くらいまで。
 リヴァイヴァル作品の恩恵で名作の大半を観る時期があった。

 中でも、この映画は、三回つづけて観た。
 ほとんど半日、闇のなかにすわっていた。
 不可思議な恍惚感にとらわれ、映画館を出たあとの現実が厭わしくてならなかった。
 「外の世界」との疎隔感が、ますます嵩じる。
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 四条河原町、現在の高島屋のある裏手の映画館だった。
 不朽の名作というものはあるのだと初めて知る。

 アーネスト・ヘイコックスの原作もどこかで探して読んだ。
 どうってことのない小説が如何にして「映画」に化けるのか。
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