『日本誕生』1959年
 タイトルを眼にして、ああ、これは観たことがある、とかろうじて思い出せる作品のうちの一本。
 空疎な超大作といった決まり文句が、子供のアタマにも浮かんでくるような低レベルの鑑賞だった。

 渋谷まで一人で観に行った記憶があるが、定かではない。だとすれば、独りで映画館をうろつきまわるという習性は、このあたりから始まっていたのか。
 そう想えるのは、作品の周辺にある付帯的記憶が無くなっているからにすぎず、たんなる想いちがいなのかもしれない。
 復元を試みるには、かなり手遅れだ。

 この項目は、これで終わり。
 東京時代の12歳までだから、ラインアップが充実していないのも、仕方なし。
 想い出せないこと、想い出したくないことの境界線が薄ぼんやりしているのが困る。
 といって、それを明確に出来ればいいわけでもないし。