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鉛の時代を駆け過ぎて [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年2月18日金曜 雪
 マルガレーテ・フォン・トロッタ『鉛の時代』

 渋谷ユーロスペース
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 世代から世代をつなぐ「女の映画」だ。
 70年代なかばの、過激派バーダー・マインホフ・グルッペのメンバーの獄中死。彼らのテロリズム理念を唾棄するにしろ黙殺するにしろ、後からくる世代に彼らの行動の全的な意味を語り伝えねばならないというこの映画の重たいメッセージを否定し去ることは正しくない。
 そうしたことは三冊目の著書『亡命者帰らず』の後半に固め書きした。繰り返さないし、繰り返せることでもない。http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-12-14


 とにかく「子供たちを救え」というテーマはわたしのうちにずっと旋廻して、旋廻しつづけて止まなかった。テーマを発信してくる端緒となった第一の映画が『鉛の時代』だった。

 これらの主張の有効性がたとえごく過渡的にかぎられていたものだったにしても。


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