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もしも『赤い収穫』を映画化するなら1 [afterAtBL]

 架空キャスティングができたいきさつは、「ミステリマガジン」2001年11月号の「二十世紀ミステリ映画の遺産」特集のアンケートによる。

 アンケート項目は――
作品ベスト3
『皆殺しの天使』ルイス・ブニュエル
『気狂いピエロ』ジャン=リュック・ゴダール
『スウィート・スウィートバック』メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ



監督ベスト3
『フリークス』のトッド・ブラウニング
『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ
『スウィート・スウィートバック』のメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ



俳優ベスト3
『続・激突! カージャック』のゴールディ・ホーンSnapCrab_NoName_2014-10-1_15-36-0_No-00.jpg
『カリフォルニア 狂気の銃弾』のジュリエット・ルイスSnapCrab_NoName_2014-10-1_15-30-19_No-00.jpg
『野良猫ロック セックスハンター』の梶芽衣子


未訳原作ベスト3(あの名画の原作を読んでみたい)
『めまい』ボワロー&ナルスジャック
(ここでずっこけている。たんに自分が読んでいなかっただけの勘違い)
『刑事マディガン』リチャード・ドハティ
『ふるえて眠れ』ヘンリー・ファレル


リメイクしたい作品ベスト3(原作に比べて映画がひどすぎる)
『もどり川』――神代映画の汚点だから。
『汚れた英雄』――角川映画ワースト。
『クラッシュ』――そもそも映画化するべきではないかも。


映画化したいミステリベスト3
『赤い収穫』 ハーヴェイ・カイテルのオプ、ショーン・ペンのウィスパー、ジョン・マルコヴィッチのリーノ……という配役で。
『フラッド』 思いきり俗悪でポップな香港映画タッチで。バーク役はだれでもいいけれど、ヒロインはアンジェリーナ・ジョリーか藤原紀香。
『流れよわが涙、と警官は言った』 アンドロ羊の『ブレードランナー』だけではない。

最後の項目の『赤い収穫』が、映画化したい作品のベスト5にランクされたので、架空キャスティングをつくることになった。
 じつは同種の企画は、ハメット生誕百年記念のとき、同じ雑誌の特集号(1994.7 p12-13)でもやっている。それを少し修正したプランが『北米探偵小説論 増補決定版』(p187-188)にもある。
 三度目の正直といったところだが、内容には大差ない。アンケートの時点でハーヴェイ・カイテルの名前を出しているのは、『ユリシーズの瞳』を観たあとだったからかもしれない。

 最近になって、小鷹信光+逢坂剛『ハードボイルド徹底考証読本』で、この架空キャスティングが引き合いに出されていた。まあ、弁明のために書いておくと、この配役は、1990年を中心にしたあたりのイメージで決定しているので、時代色は濃厚だった。

John_Garfield_in_Gentleman's_Agreement_trailer.jpgpostmanalwaysrings29.jpeg
 この人はだれ?

 そして、キャストの中味は?
 次回に。
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